日本の経済統計と転換点
206 家計の収入構造とは - 世代別に見る収入モデル

全国家計構造調査の結果から、日本の家計の平均的な収入構造について世代別に可視化してみます。現役世代では世帯主収入が主たる収入源に対して、高齢世帯では年金収入が主たる収入になります。利子・配当金などの金融投資によるキャピタルゲインはごくわずかであるという実態も良くわかります。

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日本の経済統計と転換点
080 支出を減らす家計の事情 - 負担増と節約志向

家計調査の各種統計データより、世帯の収支についてフォーカスしてみます。世帯主の収入が軒並み減る中で、共働きが増え世帯収入は増えています。そして消費支出を減らし、住宅ローンの返済に充てている事が明らかとなります。先進国で消費支出を減らしているのは日本だけです。この異常事態に何かできる事はあるのでしょうか?

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079 共働きが増える現役世帯 - 持家率の意外な上昇

家計調査の結果から、勤労世帯の世帯主収入、共働き率などの実態を可視化してみます。低所得層は高齢化しており、中所得層の世帯主収入は減り、負債が増えているため、共働きが増えて必死に家計を支えている姿が見えてきました。

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078 中所得世帯の困窮化? - 純貯蓄はマイナスへ

家計調査のデータを基に、収入階級別の家計の資産や負債の変化について可視化してみます。中所得階級の家計では、資産が目減りしている中で、負債が増大し、差し引きの純資産が大きくマイナスしています。中流と呼べる階級が没落している様子がうかがえます。

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077 総貧困化社会へ進む日本!? - 生活保護に見る生活の変化

貯蓄額が急速に増えている高齢層ですが、全ての高齢層が豊かになっているわけではありません。社会保障・人口問題研究所の統計データによれば、高齢層ほど近年急速に生活保護者が増加しているようです。つまり、豊かになり財産を築ける人と、生活に困窮する人に二極化しているという状況になっています。

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074 低所得化でも豊かな家計!? - 世代別にみる貯蓄額シェア

日本銀行の資金循環統計を見る限りでは、家計は右肩上がりに純金融資産を増やしています。このブログでは度々労働者の貧困化について触れてきました。労働者は貧困化しているのに、家計は豊かになっているという事になります。この矛盾とも言える状況は一体どういう事でしょうか。家計に着目してその実態に迫ります。

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