日本の経済統計と転換点
275 1人あたりで見る資金過不足 - 日本経済の特異なポイントとは?

主要先進国の、資金過不足や金融取引についての人口1人あたりの水準について比較してみます。相対化して比較する事で、日本経済の独特な変化が可視化されます。

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日本の経済統計と転換点
272 政府の金融勘定 - 日本政府の負債が増えた時期とは?

主要国政府の金融勘定 対GDP比について比較してみます。政府の資金過不足はマイナス気味が基本となりますが、さらに経済危機へのリアクションとして大きく負債を増やす挙動が共通して確認できます。また、日本だけ1998~2004年の企業活動の変調へのリアクションとして負債を増やした期間が観測されます。

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267 金融資産・負債比較 金融機関編

G7各国の金融機関の金融資産・負債残高を比較してみます。日本は1997年には圧倒的な水準に達していました。特に金融資産のうち貸出と、負債のうち現金・預金が多かったようです。長引く停滞の末、最近では他国並みに落ち着きつつあります。

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266 金融資産・負債比較 海外編

G7各国に対する海外の金融資産・負債残高を比較してみました。基準をそろえることで、ひときわイギリスの存在感が大きい事がわかります。逆に日本は海外との関係が薄く、海外への投資が超過している状態に過ぎません。海外からの投資が超過するアメリカとは好対照と言えそうです。

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265 金融資産・負債比較 政府編

G7各国の政府の金融資産・負債残高について比較してみます。日本の政府は負債が多いようですが、金融資産も多く持っていて、差し引きの純金融負債はアメリカ、イタリアに次いで3番目、イギリスと同じくらいです。対GDP比で見るとイタリアに次いで2番目で、負債に対してGDPの水準が低いようです。

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261 海外の金融資産・負債残高 - 各国で深まる海外との関係

G7各国に対する海外の金融資産・負債残高について可視化してみました。各国とも海外の金融資産も負債も増加傾向が続いていて、海外との金融取引の増大を窺わせます。イギリスがリーマンショックから停滞気味だったり、アメリカでは株式の存在感が圧倒的だったりと国によって特徴がありそうです。

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260 政府の金融資産・負債残高 - 意外と多い日本政府の資産

G7各国の政府の金融資産・負債残高を眺めてみます。負債のうち債務証券(国債)が大半を占めるのは共通していますが、金融資産の規模が各国で異なるようです。日本は負債に対して51%と、比較的多くの金融資産を政府が持っていることになります。

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143 政府の負債はなぜ増える? - 収支と負債の国際比較

日本は政府の収入も支出も少ないのですが、収入よりも支出が上回る期間が長く続き、政府負債・純負債は先進国で極端に増大しています。一方で企業は主要国で唯一負債をふやしていません。企業の代わりに政府が負債を増やしている状況です。企業が負債を増やして国内事業に投資を行うという通常の経済に戻すことが必要と思います。

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073 ストックから見る日本経済 - 相互に影響しあう関係とは?

日本銀行の資金循環統計より明らかとなった、家計、企業、政府、金融機関、海外の特徴をまとめ、日本では本来増えているはずの家計と企業の負債が停滞している事がわかりました。その結果、家計の金融資産が異常とも言える程増大しています。一方で、労働者の貧困化が進んでいます。この謎は一体どのように解釈すればよいのでしょうか。

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