日本の経済統計と転換点
273 海外の金融勘定 - 日本の対外投資

主要先進国に対する海外の金融勘定について、対GDP比の推移を見比べてみました。リーマンショックを機に激変している面もありますが、海外への投資が超過する日本、ドイツ、海外からの投資が超過するアメリカ、イギリスという別れ方になるようです。

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268 金融勘定で見る日本経済 - 企業の挙動と政府のリアクション

日本の各経済主体の金融勘定の詳細を眺めてみます。どのタイミング度どの主体が、どのような挙動をしていたのかが良くわかります。特にバブル崩壊を機に変質した企業が、今後も大きな黒字主体であり続けるのか、とても興味深いところです。

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266 金融資産・負債比較 海外編

G7各国に対する海外の金融資産・負債残高を比較してみました。基準をそろえることで、ひときわイギリスの存在感が大きい事がわかります。逆に日本は海外との関係が薄く、海外への投資が超過している状態に過ぎません。海外からの投資が超過するアメリカとは好対照と言えそうです。

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261 海外の金融資産・負債残高 - 各国で深まる海外との関係

G7各国に対する海外の金融資産・負債残高について可視化してみました。各国とも海外の金融資産も負債も増加傾向が続いていて、海外との金融取引の増大を窺わせます。イギリスがリーマンショックから停滞気味だったり、アメリカでは株式の存在感が圧倒的だったりと国によって特徴がありそうです。

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151 海外とのお金の関係 - 海外の純金融資産国際比較

自国と海外との純金融資産の関係を考えます。海外への純金融資産がプラスと言う事は、裏を返すと資本が流出していることになりますね。日本は世界最大の対外純資産国であると言われますが、国民の貧困化が進み、企業の対外直接投資が増える昨今素直に喜んでばかりはいられない状況である事もわかると思います。

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147 純金融資産と海外投資 - 欧州各国の金融バランスシート

家計、企業、政府、金融機関、政府の経済主体ごとに純金融資産をグラフ化した「経済の形」を見ていきます。今回は投資の集まる東欧諸国や、非常に高い物価水準を誇るスイス、ルクセンブルク、人口が減りながらも経済成長しているエストニアについて可視化してみます。経済発展中の国々はやはり、海外からの投資が集まっている事もわかります。

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146 純金融資産と経済成長 - 西・南欧の金融バランスシート

家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体ごとの純資産についてグラフ化すると、「経済の形」が見えてきます。今回はヨーロッパの中堅国についての国のカタチに着目してみます。順調に成長するオーストリアやデンマーク、オランダ、変調し始めるスペインやポルトガル、変調著しいギリシャなど、多様な国のカタチが観測されます。

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145 純金融資産の共通点 - 仏・伊・北欧の金融バランスシート

家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体について、各国の純金融資産のグラフを「経済の形」として眺めていきます。日本は企業の金融負債が減少していますが、イタリアやフランスも2000年代中頃から停滞が始まっているようです。その代わり政府の純金融負債が増大しています。一方北欧はそれぞれ特徴的な国の硬いをしているようです。

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144 純金融資産って何だろう? - 主要先進国の金融バランスシート

経済主体である家計、企業、政府、金融機関、海外それぞれの純資産の推移を可視化する事は、「経済の形」を見る事と言っても良さそうです。アメリカやイギリス、カナダのように、企業や政府が負債を増やして家計が資産を増やす関係が基本と考えると、日本は企業が負債を減らしている点で特殊な国のカタチになっているようです。

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071 海外という特異な経済主体 - 日本への負債を増やす存在

日本銀行の資金循環統計データより、経済主体の一つ「海外」に着目し、その金融資産と負債の推移を可視化します。現在海外は、日本の企業や金融機関にとって投資先となっていて、負債を増やさない企業や家計に代わる負債の担い手となっています。「自己実現的な経済衰退を続ける日本」の在り方を見直すべき示唆があるように思います。

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