日本の経済統計と転換点
273 海外の金融勘定 - 日本の対外投資

主要先進国に対する海外の金融勘定について、対GDP比の推移を見比べてみました。リーマンショックを機に激変している面もありますが、海外への投資が超過する日本、ドイツ、海外からの投資が超過するアメリカ、イギリスという別れ方になるようです。

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272 政府の金融勘定 - 日本政府の負債が増えた時期とは?

主要国政府の金融勘定 対GDP比について比較してみます。政府の資金過不足はマイナス気味が基本となりますが、さらに経済危機へのリアクションとして大きく負債を増やす挙動が共通して確認できます。また、日本だけ1998~2004年の企業活動の変調へのリアクションとして負債を増やした期間が観測されます。

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271 企業の金融勘定 - 日本企業の極端な変化

主要国企業の金融勘定について対GDPの比較をしてみました。他の主要国は年ごとに負債と金融資産を同程度増やして均衡しているのに対して、日本は1998年を機に大きく赤字主体から黒字主体へ転換しています。日本の企業活動の異質さが可視化されます。

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268 金融勘定で見る日本経済 - 企業の挙動と政府のリアクション

日本の各経済主体の金融勘定の詳細を眺めてみます。どのタイミング度どの主体が、どのような挙動をしていたのかが良くわかります。特にバブル崩壊を機に変質した企業が、今後も大きな黒字主体であり続けるのか、とても興味深いところです。

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217 日本人は本当にお金持ち? - 家計の純金融資産国際比較

家計の金融資産・負債・純金融資産について、詳細項目を含めてまとめていきます。日本は、極端に「現金・預金」が多く、「株式等」の少ない構成です。高齢者に多く偏在している金融資産が多いため、総額としてはいまだ上位をキープしていますが、存在感は低下しているようです。

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216 気になる日本人の年金水準 - 家計の年金・保険国際比較

家計の金融資産のうち、年金・保険について国際比較をしてみます。日本は現金・預金では圧倒的に高い水準を誇りますが、年金・保険ではやや高いながらも平均値より少し上程度の水準のようです。

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215 日本人の株式投資 - 家計の株式国際比較

家計の金融資産のうち株式についてフォーカスしてみます。圧倒的に家計が株式投資により資産形成をしているアメリカに対し、日本は主要国で最も低水準な状況です。高齢層に「現金・預金」として大きく偏った金融資産を、投資や消費にいかに向かわせるかが大きな課題の一つと言えそうです。

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213 借金を増やさない日本人 - 家計の負債国際比較

家計の負債について各国比較してみます。日本の家計は1990年代に高い水準に達していましたが、その後横ばいが続いています。他国の水準は上がっているので、現在は先進国の平均値を下回る水準です。

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189 株式という企業の特別な負債 - 1人あたりの国際比較

企業の負債側項目として、特殊な「株式」について国際比較してみます。株主資本とも言われる株式とは、企業から見て負債側に計上されます。日本企業の株式総額は、経済規模からするとやや少なめで、逆にフランスの存在感が大きいというのが特徴的です。

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188 企業の借金は増えるもの!? - 借入の国際比較

企業の負債のうち「借入」について着目してみます。日本企業はバブル崩壊以降借入が目減りしています。このような傾向は日本だけなのでしょうか?実は日本企業は1990年代半ばにアメリカ企業全体の2倍以上の借入がありました、その極めて高い水準から停滞と共に現在は他国並みの水準に落ち着いてきたという状況です。今後企業の借入が増え、事業投資が増えるかどうかが重要なポイントと言えそうです。

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