日本の経済統計と転換点
275 1人あたりで見る資金過不足 - 日本経済の特異なポイントとは?

主要先進国の、資金過不足や金融取引についての人口1人あたりの水準について比較してみます。相対化して比較する事で、日本経済の独特な変化が可視化されます。

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274 金融機関の金融勘定 - 経済活動の拡大と収縮

金融機関の金融勘定 対GDP比について、主要先進国での推移を比較してみます。その国の金融取引が総合的に可視化されます。リーマンショックまでの拡大から一転して極端に収縮するアメリカ、フランス、イギリス、ドイツと、その前から収縮していた日本、イタリア、安定的に推移しているカナダといった特徴があるようです。

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270 家計の金融勘定 - 日本でお金が増えたのは1990年代まで

家計の金融勘定について、対GDP比で各国比較してみました。日本は1980年代~2000年頃までかなり高い水準が続き、その当時に家計が金融資産を蓄積したものと考えれそうです。安定して推移するドイツ、フランスや資金過不足がむしろマイナスのカナダなど、各国で特徴がありそうです。

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269 金融勘定の対GDP比 - バブル崩壊までの特殊状況とその後

日本の各経済主体の金融勘定について、対GDP比での推移を眺めてみます。バブル崩壊までは、家計は年間10%前後の資金余剰が続いていて、特に現金・預金は5~10%の増加が続いていました。企業や政府の挙動の変化も、対GDP比で見ると興味深い気候がありそうです。

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267 金融資産・負債比較 金融機関編

G7各国の金融機関の金融資産・負債残高を比較してみます。日本は1997年には圧倒的な水準に達していました。特に金融資産のうち貸出と、負債のうち現金・預金が多かったようです。長引く停滞の末、最近では他国並みに落ち着きつつあります。

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266 金融資産・負債比較 海外編

G7各国に対する海外の金融資産・負債残高を比較してみました。基準をそろえることで、ひときわイギリスの存在感が大きい事がわかります。逆に日本は海外との関係が薄く、海外への投資が超過している状態に過ぎません。海外からの投資が超過するアメリカとは好対照と言えそうです。

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265 金融資産・負債比較 政府編

G7各国の政府の金融資産・負債残高について比較してみます。日本の政府は負債が多いようですが、金融資産も多く持っていて、差し引きの純金融負債はアメリカ、イタリアに次いで3番目、イギリスと同じくらいです。対GDP比で見るとイタリアに次いで2番目で、負債に対してGDPの水準が低いようです。

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264 金融資産・負債比較 企業編

G7各国の企業の金融資産・負債残高について、1人あたりの水準と対GDP比の比較をしてみます。日本は1990年代に極めて多い負債(借入金)を抱えていましたが、2021年には他国並みに落ち着いています。ただし対GDP比ではまだ多い水準ですので、借入のわりに付加価値を高められていない事が窺えます。

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263 金融資産・負債比較 家計編

家計の金融資産・負債残高について、1人あたりドル換算値と対GDP比で国際比較をしてみました。直近ではアメリカが圧倒的な純金融資産の水準を誇り、日本はG7でも多い方ですが大分立ち位置を低下させているようです。

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262 金融機関の金融資産・負債残高 - 経済活動を写す鏡

G7各国の金融機関について、金融資産・負債残高を眺めてみます。各国とも基本的には金融資産も負債も増えていて、ほぼ相殺します。イギリスやイタリアがリーマンショックで変調している様子や、日本の金融機関の貸出が長期間にわたって目減りしている様子も確認できます。

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