154 お金ばかり増える日本人 - 家計の資産・負債・正味資産
家計の純資産について着目してみます。日本は不動産バブルと言う特殊な事象を経験しましたので、不動産価値→非生産資産の大きな変化に目を奪われがちですが、その一方で停滞している生産資産にこそ着目すべきと思います。家計は純金融資産が緩やかに増えてはいますが、成長する世界の中ではやはり取り残されつつあるようです。
149 意外と多い日本人の金融資産 - 家計の純金融資産の国際比較
1人あたりの家計の純金融資産について、国際比較をしてみます。日本は企業が純金融負債を減らして、政府と海外が負債を増やし、家計の資産が増えるという、先進国の中では特殊な国のカタチをしています。一方的に増えている印象の家計資産ですが、その成長率は他の国と比べるとかなり緩やかである事がわかります。
147 純金融資産と海外投資 - 東欧・西欧の金融資産・負債差額
家計、企業、政府、金融機関、政府の経済主体ごとに純金融資産をグラフ化した「経済の形」を見ていきます。今回は投資の集まる東欧諸国や、非常に高い物価水準を誇るスイス、ルクセンブルク、人口が減りながらも経済成長しているエストニアについて可視化してみます。経済発展中の国々はやはり、海外からの投資が集まっている事もわかります。
146 純金融資産と経済成長 - 西・南欧の金融資産・負債差額
家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体ごとの純資産についてグラフ化すると、「経済の形」が見えてきます。今回はヨーロッパの中堅国についての国のカタチに着目してみます。順調に成長するオーストリアやデンマーク、オランダ、変調し始めるスペインやポルトガル、変調著しいギリシャなど、多様な国のカタチが観測されます。
145 純金融資産の共通点 - 仏・伊・北欧の金融資産・負債差額
家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体について、各国の純金融資産のグラフを「経済の形」として眺めていきます。日本は企業の金融負債が減少していますが、イタリアやフランスも2000年代中頃から停滞が始まっているようです。その代わり政府の純金融負債が増大しています。一方北欧はそれぞれ特徴的な国の硬いをしているようです。
144 純金融資産って何だろう? - 主要先進国の金融資産・負債差額
経済主体である家計、企業、政府、金融機関、海外それぞれの純資産の推移を可視化する事は、「経済の形」を見る事と言っても良さそうです。アメリカやイギリス、カナダのように、企業や政府が負債を増やして家計が資産を増やす関係が基本と考えると、日本は企業が負債を減らしている点で特殊な国のカタチになっているようです。
139 日本の家計支出は平均的? - 家計最終消費支出の国際比較
日本の家計最終消費を「1人あたり」や「対GDP比」で見ると、先進国では平均並みである事がわかります。北欧のように高福祉高負担でも、アメリカのように家計消費が経済を牽引するわけでもない、中途半端な立ち位置ですが、それ故にバランスが取れているとも言えるのかもしれません。
090 付加価値の分配って何? - GDP分配面の各国推移
7のGDPのうち、分配面に着目してみます。労働者側の分配である給与所得、企業側への分配である営業剰余、政府側の純間接税と雇用者社会保障負担のうち、各国とも給与所得と営業剰余で同程度ずつ分配している事がわかりました。企業と労働者で応分に分け合う中で、日本はいずれも停滞している姿を可視化してみます。
082 平成時代で失った日本の名目成長 - GDP・消費・平均給与の成長率
OECDの統計データから、G7各国の1人当たりGDP、平均所得、家計消費について、日本経済の転換点となった1997年からの変化を可視化します。日本だけが停滞している状況ですが、もし他の主要国並みに経済発展していたとしたら、、、も考えてみましょう。日本経済が平成時代に失ったものはあまりにも大きいようです。
080 支出を減らす家計の事情 - 年齢階級別の収入・支出
家計調査の各種統計データより、世帯の収支についてフォーカスしてみます。世帯主の収入が軒並み減る中で、共働きが増え世帯収入は増えています。そして消費支出を減らし、住宅ローンの返済に充てている事が明らかとなります。先進国で消費支出を減らしているのは日本だけです。この異常事態に何かできる事はあるのでしょうか?