製缶加工とは
製缶加工とは、主にアングル材やパイプ材などを切断し、溶接加工によって繋ぎ合わせ、筐体や架台といったフレーム構造を組み立てる加工方法です。
製缶加工は素材のバラつきや変形に対応しつつ、溶接による歪みを考えながら、組立の順番を意識した熟練技術が要求されます。
当社では1.5m x 2.4mの常盤を2台使い、手の平サイズから2m x 2m程度までの大物製缶品までを製作しています。
また、ステンレスの薄板による容器やシンクなどの製作を得意としています。
TIG溶接機により丁寧でスピーディな加工、組立が可能です。
当社の製缶加工の特徴
一括対応
材料の手配や塗装、メッキといった表面処理、フライス加工などの二次加工も含めて一括して受託可能です。
100社以上の専門協力工場との連携により、高品質な加工部品を並行して手配し、当社にて製缶加工品として統合いたします。
従来から取引を重ねてきた協力工場との深い信頼関係を基に、スピーディな生産体制を構築いたします。
職人による製缶技術
溶接歪みの矯正や、歪みが出ないような組み立てなどを、高度な製缶技術を持つ熟練の職人が対応します。
製缶加工は溶接による変形が生じやすく、変形を予め見越した工法や組立順番をその都度判断する必要があります。
避けられない変形は、加熱や加圧により矯正することになりますが、矯正技術にも熟練が必要な分野です。
当社では、経験豊富な30代、40代が主体ですので、今後安定した供給が可能となります。
多様な部材に対応
ステンレス、鉄はもちろん、アルミ合金も扱っています。
ステンレスは一般的なSUS304以外にも、SUS316、SUS316L、SUS420、SUS630等も取り扱い可能です。
取り扱いの材料も、アングル材、チャンネル材、丸パイプ材、角パイプ材、フラットバー、H鋼、丸棒などを直接手配可能です。
材料以外にも、板金加工部品や機械加工部品なども、信頼できるパートナー企業に自社で手配いたしますので、一貫対応にて製作が可能です。
小物~大物に対応
1.5m x 2.4mの常盤を2台使い、手の平サイズから2m x 2m程度までの大物製缶品までを製作しています。
重量は300kg程度までは標準的な工程にて取り扱い可能です。
製缶加工による製作例
大型架台
鉄の角パイプを組み合わせて大型の架台を製作しました。精密機器の取り付く部分は、機械加工で面削、穴あけして精度を上げています。2m程度までであれば焼付塗装も対応可能です。
ステンレスワゴン
キャスター付きのステンレス製ワゴンです。大きさ、区切りなど必要に応じて自由に設定いただけます。
作業台
ステンレス製の作業台です。中にスライド式のテーブルが内蔵されています。写真のように外側に化粧板を張り外観を整える事も可能です。
装飾スタンド
スタンドの設計製作例です。左は焼付塗装、右はバフ研磨後に金メッキを施しています。絞り加工品、製缶部品の組合せで製作しています。
多機能昇降台車
昇降リフターの上に多機能ローラーを備えた台車です。昇降しながら、対象物を搭載しストッパーで保持しながら移動することができます。
ステンレス架台
理化学装置のオールステンレス製の架台を製作しました。歪みが出ないよう配慮しながら、最後はバフ研磨仕上げをしています。
ステンレス台車
オールステンレス製の台車を製作しました。全周溶接の上、ヘアライン仕上げとなっています。キャスター部のガタつきが無いよう、ベース部分のひずみを最小限にする配慮をしました。
ディスプレイブラケット
角パイプを組み合わせて、大型ディスプレイの懸架用ブラケットを設計、製作しました。画像のような展開形態と、折り畳んだ状態でも懸架できる格納形態の2形態での運用が可能な設計としました。製缶加工後の溶接、組み立てまで対応しています。
ホッパー
食品機械用のホッパーです。内外研磨加工で仕上げてあります。フランジの形状や、本体寸法を自由にご指定いただけます。
シンク
1mm程度のステンレスを曲げて、溶接、研磨して製作しました。規格品にない寸法のため、オーダーメイドでの製作でした。隅のアール形状をつけながらこのようなシンクを製作することも可能です。
冷却コイル
パイプ材を曲げて、溶接することで冷却コイルとして機能する部品を製作しました。漏れの無いようそれぞれのパイプの接合部は念入りに全周溶接をしました。
組み立て式2段ベッド
鉄で2段式ベッドを製作しました。簡易に分解、組立の出来る仕様です。手摺や吊り下げ式の階段も付いています。
トライク用キャリア
丸パイプを組み合わせて、トライク(3輪のバイク)用の荷台(キャリア)を製作しました。見栄えを意識しながら、丁寧な溶接を心掛けました。最後はバフ研磨で仕上げています。
製缶加工技術の応用例
製缶加工による架台・躯体・筐体・台車の製作
当社では、パイプ材やアングル材、チャンネル材などを溶接で組み立てたフレーム構造の製作を得意としています。
各種架台や、装置の躯体・筐体、台車などの製作を承っています。
焼付塗装やバフ研磨、機械加工による2次加工なども一貫してお受けいたします。
製缶加工による厨房器具・建築金物の製作
厨房器具や建築金物(医療施設向け含む)では薄板ステンレスの加工品が多用されています。
シンクやホッパー、フード、カバーといったステンレス製品の製作は創業以来長年培ってきた薄板板金技術がお役に立てるはずです。
歪みの少ない溶接技術と、きめ細かいバフ研磨技術を駆使してご納得いただける製品を製作いたします。
製缶加工に関するお問い合わせ
製缶加工についてご不明な点やご要望がございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせ下さい。
<お問い合わせ先>
株式会社⼩川製作所
営業・技術担当 ⼩川宛
TEL: 03-3657-4196
FAX: 03-3673-4755
Mail: info@ogawa-tech.jp