日本の経済統計と転換点
079 共働きが増える現役世帯 - 持家率の意外な上昇

家計調査の結果から、勤労世帯の世帯主収入、共働き率などの実態を可視化してみます。低所得層は高齢化しており、中所得層の世帯主収入は減り、負債が増えているため、共働きが増えて必死に家計を支えている姿が見えてきました。

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078 中所得世帯の困窮化? - 純貯蓄はマイナスへ

家計調査のデータを基に、収入階級別の家計の資産や負債の変化について可視化してみます。中所得階級の家計では、資産が目減りしている中で、負債が増大し、差し引きの純資産が大きくマイナスしています。中流と呼べる階級が没落している様子がうかがえます。

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日本の経済統計と転換点
074 低所得化でも豊かな家計!? - 世代別にみる貯蓄額シェア

日本銀行の資金循環統計を見る限りでは、家計は右肩上がりに純金融資産を増やしています。このブログでは度々労働者の貧困化について触れてきました。労働者は貧困化しているのに、家計は豊かになっているという事になります。この矛盾とも言える状況は一体どういう事でしょうか。家計に着目してその実態に迫ります。

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日本の経済統計と転換点
068 実は増えてる家計の資産 - 低所得化でも豊かになってる!?

日本銀行の資金循環統計データから、家計の金融資産について可視化してみます。貧困化の進む労働者ですが、家計としては右肩上がりに資産、純金融資産が増大しています。これだけの資産が増加しているのであれば、何故家計消費が停滞するのでしょうか?家計の不思議について、まずは現状の把握をしてみましょう。

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056 家計消費とGDPの関係 - 最大の支出項目は何か?

日本経済の成長鈍化が著しい中で、最も割合が多く成長を牽引する消費について着目します。GDP以上に成長が止まっている日本の家計消費ですが、他の国はどのような状況でしょうか。消費と経済成長の関係を可視化します。

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055 支出を増やしているのは誰? - 政府の消費支出増加

GDPの支出側の項目を時系列データで可視化する事で、日本の誰がお金を使わなくなったのかを整理してみます。1997年を機にGDPが停滞していますが、主に家計消費が停滞したこと、総資本形成が減少し、政府最終支出を相殺していることが考えられそうです。日本が成長軌道に戻るためのヒントが浮き上がってきます。

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