128 日本の物価は高い? - 物価比率の国際比較
1990年代に世界一の水準だった日本の物価比率は、長引くデフレと共に先進国の標準並みに落ち着いてきました。その中で、私たちの日常生活に身近なものでは、食品がかなり高い水準のようです。また、娯楽・文化や通信についてはむしろ価格が上がっているようです。
127 物価比率とGDPの関係 - 経済水準と物価水準の可視化
物価比率(Price Level)と1人あたりGDPとの相関を見ると、強い正の相関がある事が分かります。日本は1990年代後半に世界一の物価水準に達し、1人あたりGDPも高い水準でしたが、物価比率の下落と共に1人あたりGDPも下落しています。日本は現在では、先進国の中で普通の国となっています。
126 日本の物価比率とは? - 海外との相対的な物価の変化
日本は1995年頃、極めて高い物価比率に達しました。その後デフレによる経済停滞と共に、国際的な物価比率も下落しています。直近では先進国の中でも中程度の水準まで落ち込み、普通水準の先進国となっています。
125 設備投資の減る日本企業 - 企業規模別の推移
国内外の有価証券投資を増やす日本企業ですが、一方で国内の設備投資は減らしているようです。
労働者1人あたりに直すと、どの企業規模でも4割程度削減している状況だという事がわかります。国内が経済成長していないから投資しないのか、投資をしないから経済成長しないのか、いったいどちらでしょうか。
124 事業投資から金融・海外投資へ - 日本企業の資産・負債詳細
日本の企業は、有価証券の増大が大きく、大企業でその傾向が顕著です。一方で、借り入れは増えず、有形固定資産が増えていません。つまり、本来企業が行うべき、付加価値を上げるための投資が増えていないという事になります。つまり事業を成長させる投資を行わず、金融投資という資産運用ばかりになってしまっています。
123 企業の負債と資産 - 企業規模別の資産・負債・純資産
日本企業の資産と負債、純資産の推移についてフォーカスしてみます。中小零細企業は1995年頃から負債が減少し停滞しています。資産もほとんど増やさず、差し引きの純資産が徐々に増加しています。大企業は、負債が微増し、資産が大きく増えるr事で純資産が積み上がっています。企業は負債を増やさず、純資産を増やす存在になっています。
122 豊かになり続ける日本企業 - 日本企業の資産・負債・純資産
日本企業の資産や負債、純資産に着目します。大企業はわかりますが、実は中堅企業や中小零細企業でも、近年急激に純資産が積み上がっています。利益が空前の水準になっていますので、当然ではありますが、一方で労働者は貧困化しています。企業と労働者での付加価値分配のバランスが悪いようです。
121 日本企業の労働生産性 - 企業規模別の推移
日本は「労働生産性」が低いと言われていますが、そもそも労働生産性とは何でしょうか?労働者が時間あたりに稼ぐ付加価値=労働生産性として、日本企業の労働生産性を可視化ます。直近では、中小零細企業で3,200円/時間程度、大企業で8,200円/時間程度、平均で4,300円/時間程度のようです。OECDの中では下位に属します。
120 長時間労働は過去の話? - 平均労働時間の国際比較
日本の労働者は長時間労働が問題だ、というイメージがありますが、現在の状況はどうでしょうか?非正規雇用等も含みますが、現在日本人の平均労働時間は1,644時間と先進国の中でも短い方です。非正規雇用等短時間の労働者が増えているためと考えられますが、一方で長時間労働を強いられている人も多くいますね。
119 日本企業の付加価値 - 企業規模別の推移
「付加価値」の定義が曖昧なままの議論が散見されますが、付加価値とは「事業を通じて加えられた金銭的価値」ですね。日本企業の稼ぐ付加価値の推移について着目してみます。どの企業規模でもバブル崩壊を機に付加価値が停滞しています。中小企業が付加価値を高める経営を実践する事が、日本経済復活のキーポイントとなりそうです。