174 消費者物価指数の中身とは? - 詳細項目の国際比較
主要国各国の消費者物価指数の詳細を見ていきます。「アルコール・たばこ」や「エネルギー」は値上がりし、「通信」が値下がりが続くというのは主要国共通の傾向のようです。日本はそれ以外にも「家具・家電」や「文化・レジャー」が大きく値下がりし、総合指数(CPI)の停滞が続きますが、「食品・飲料」はここ数年値上がり傾向です。
173 投票率と生活満足度 - 国政選挙投票率の国際比較
日本人の選挙への投票率は年々低下しています。先進国の中での投票率を比較しても、日本はかなり投票率が低い方のようです。また、各国の国政選挙への投票率と生活満足度の相関を確認すると、緩やかながら正の相関がある事がわかります。日本は投票率も満足度も低い領域に属します。生活の向上には、まずは政治への積極的な参加が必要ですね。
172 日本人の投票率 - 年齢階層別の投票率と投票人数シェア
日本の選挙の投票率について着目してみます。1967年からの推移をみると、衆議院総選挙の投票率は、全体的に低下傾向で、特に20歳代、30歳代の若年層の投票率低下が顕著です。少子高齢化が進む中で、各年代の人口と投票率から、投票人数を割り出してみると、若年層から高齢層へと影響力を持つ世代が入れ替わっている事がわかります。
171 株式で増す海外の存在感 - 上場企業の株式保有金額
日本の上場企業の株式について、主体別の保有金額や保有比率を可視化してみます。バブル崩壊時には4%程度だった海外保有割合が、直近では30%に達しています。海外投資家の意向を重視する経営を求められる日本の上場企業は、既に日本国民の利益だけを考えて経営すればよい存在ではなくなっているのかもしれませんね。
170 日本製造業の歪なグローバル化 - 産業の空洞化は日本だけ?
日本製造業のグローバル化についてフォーカスします。日本の製造業は、自国企業の海外進出(流出)は大きく進んでいますが、他国企業の日本への進出(流入)が極端に少ないグローバル化が進んでいます。ドイツやアメリカなどは双方向的なグローバル化なのに対して、流出一方に偏った極めて歪な「日本型グローバリズム」ともいえる状況です。
169 株式と為替の関係変化 - 円高・株高から円安・株高へ
日本は輸出依存度が極めて小さい国ですが、輸出に有利な通貨安になるほど株高になるという傾向は現在も続いています。株式総額と企業の純資産、為替の関係から、日本企業の変質のヒントを探ります。
168 貿易の少ない日本 - 1人あたり輸出・輸入の国際比較
1人あたりの輸出、輸入、純輸出で貿易に各国の貿易の程度を比較します。実は日本は1人あたりの輸出も輸入も少ない、アメリカに近い内需型経済の国であることがわかります。同じ工業立国のはずのドイツや韓国が輸出、輸入、純輸出を大きく増大させているのとは対照的です。
167 貿易でも存在感が薄れる日本 - 輸出・輸入・純輸出の国際比較
OECD各国の輸出や輸入について推移をグラフ化してみます。日本は1990年代中頃から輸出入の停滞が始まり、ドイツと引き離され始めます。直近ではアメリカ、中国、ドイツに次いで4番目ではありますが、金額では大きく差が開いています。差引の貿易収支もプラス額ではそれほど目立たない水準に埋もれているようです。
166 生産資産で見る経済の特徴 - 生産資産残高の推移
主要国の生産資産について、自国通貨ベースでの推移を眺めてみます。各国とも連動しながら増え続けていますが、日本だけ停滞傾向です。ただし、日本は一般建造物の水準が高く、かつ緩やかに成長が続いています。
165 建物・構築物への投資水準 - 1人あたり資産残高の国際比較
生産資産のうち、橋梁などの一般建造物についてフォーカスしてみます。住居や機械設備と異なり、一般建造物は停滞が続く中でも先進国で高い水準を維持しています。災害大国日本においては、防災設備などの需要も大きく、これら設備は耐用年数も長い事から価値を毀損しにくく資産価値が積みあがっているのかもしれません。