日本の経済統計と転換点
107 最低賃金と所得格差 - 相対的に低い日本の最低賃金

最低賃金を所得格差(平均値、中央値)との比率で表した最低賃金比率を国際比較してみました。日本は、最低賃金比率は先進国最低レベルです。そして、最低賃金比率と格差の相関をまとめてみると、ある傾向が見えてきます。日本経済が停滞する要因が、このようなところでも確認できます。

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106 日本の最低賃金は低いのか? - 年収換算すると意外な水準に

OECD各国の最低賃金を比較してみます。日本は8.0$/時間と、先進国の中では中位に位置するようです。時系列の推移を見ると、徐々に最低賃金が上昇してはいますが、他の各国の上昇度合いの方が大きく、早晩他国に後れをとってもおかしくない状況です。

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104 格差と経済成長の関係とは? - 停滞する国の特徴

OECD各国の所得分布と、平均所得、平均所得の成長率を一つのバブルチャートに表現してみました。日本やイタリアのように格差が小さく経済が停滞している国もあれば、格差も経済成長も大きいアメリカや韓国のような国もあります。格差が最も小さいスウェーデンも経済成長している点も興味深いですね。

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103 先進国の所得格差の特徴 - 類型と変化の方向

OECD統計データより、所得の中央値と第1十分位数、第9十分位数との比をプロットする事で、各国の所得分布と格差の程度をグラフ化してみます。格差が拡がっていく国もあれば、縮小していく国もあり、各国様々な動きを見せる中で、日本は徐々に低所得層が増えて格差が拡がっている状況のようです。

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102 緩やかに拡がる所得格差? - 男性の所得格差の特徴

OECD各国の所得格差の推移をグラフ化します。日本は比較的格差の少ない国と言えますが、長い時間をかけて少しずつ格差は開いているようです。一方で、格差が大きく開くアメリカ、格差が広がったのちに徐々に縮小し始めた韓国、低所得層に偏りながらも格差が減るフランスなど、国によってさまざまな特徴があるようです。

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101 日本人の所得格差は小さい? - 皆で貧しくなる日本

OECD各国の男性労働者の所得の格差をグラフ化してみます。全体として所得水準が減少している日本の男性労働者ですが、格差という面では北欧所得に次いで小さいレベルであることがわかりました。衰退しているけれども、皆で平等に貧困化している様子が見て取れるのではないでしょうか。

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100 性別による所得格差とは? - 日本のジェンダーギャップ

OECDの統計データより、男女間の所得格差について、所得十分位の中央値、第1十分位数、第9十分位数についてグラフ化してみます。年々各国とも格差は縮小傾向にあるようですが、韓国と同様に、日本は男女間の所得格差が大きいようです。女性を低賃金労働の担い手としてしか見ていない日本経済の実態を表す一つの側面と言えそうです。

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029 私たちはどれだけ貧困化したか? - 家計の貧困と格差

私たちは間違いなく貧困化しているようです。今回は格差や貧困に関する各種指標を可視化し、国内だけでなく海外の水準とも比較する事で、私たちがどれだけ貧困化したのかを見ていきたいと思います。

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017 お金以外の豊かさとは!? まとめ編

OECDの統計データを基に、お金以外の「豊かさ」を可視化してきました。
今回は、そのデータを総合ポイントとしてまとめて、日本の豊かさがどの程度の水準なのかをバブルチャートで見える化します。

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015 お金以外の豊かさとは!? 自然環境編

OECDの統計データを可視化しながら、お金以外の「豊かさ」を探っていきます。
今回は「自然環境」についてフォーカスします。水も豊富で、森林も多い日本ですが、先進国の中で自然環境の豊かさはどのような水準でしょうか。

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