日本の経済統計と転換点
135 日本の建物や構築物は多い? - 建造物投資の国際比較

日本の公共投資は、ピークから減少し停滞しています。国際比較をしてみると、バブル期までは日本の公共投資は他国よりも極めて高い水準を誇っており、その後減少して他国並みに落ち着いてきている事が理解できます。公共投資が多すぎたのか、地理的条件などから適正規模だったのが削減されたのか、解釈の難しいところです。

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134 日本の設備投資は少ない? - 機械・設備投資の国際比較

日本の設備投資は、ピークから減少して停滞していますが、他の先進国と比較してみると様相は異なるようです。実は、1980年代から日本は極端に設備投資を増やし、高い水準で推移しているとも見て取れます。過剰な設備を抱えたために、値下げ合戦になってデフレになっている側面もあるのかもしれません。

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133 投資の減る日本 - GDP支出面の詳細推移

日本のGDPの内訳を見ると、家計最終消費支出が停滞する以外に、住宅や、企業設備、公共投資などの投資が減少、停滞していることが分かります。唯一成長しているのが、医療費などの社会保障費用の増大が多くを占める政府最終消費支出のみです。社会全体で投資が減り、経済が停滞しています。

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132 家への支出が減った日本 - 住宅投資の国際比較

日本人は住宅購入にお金を使わなくなったようです。1人当たりの支出額で見ても、対GDP比でも減少傾向が続きます。このような傾向は先進国でも日本だけのようです。日本は先進国で住宅購入にかける支出は既に下位のレベルとなっています。

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131 日本の特殊な住宅事情? - 1戸あたり建築費用の停滞

日本は新設住宅の戸数がピークから半減しています。金額面での変遷も追ってみると、やはりピークから半減近くまで落ち込んでいることが分かります。他の先進国では、住宅購入の支出は増えているので、このような状況はやはり日本だけの特殊事情と言えそうです。

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130 家を建てなくなった日本人? - 新設住宅戸数の減少

日本では1970年代と1990年代に新設住宅の戸数がピークを付けましたが、その後は一方的に減少が続いています。現在は年間91万戸程度で最盛期の半分以下です。1戸あたりの平均床面積でも減少が続いていて、狭小化が進んでいます。家を建てる人が少なくなっていると言えます。

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129 日本の物価 - モノが高くサービスが安い

日本の物価比率は、民間の消費だけではなく、政府サービスや機械設備などの物価についても考慮されています。機械設備は価格が下がっているようですが、建設はむしろ大きく価格が上がっています。需要に対して大きく供給が減っている分野という事なのかもしれません。

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128 日本の物価は高い? - 意外と高い日本の食べ物

1990年代に世界一の水準だった日本の物価比率は、長引くデフレと共に先進国の標準並みに落ち着いてきました。その中で、私たちの日常生活に身近なものでは、食品がかなり高い水準のようです。また、娯楽・文化や通信についてはむしろ価格が上がっているようです。

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127 物価比率とGDPの関係 - 強い経済を維持できなかった日本?

物価比率(Price Level)と1人あたりGDPとの相関を見ると、強い正の相関がある事が分かります。日本は1990年代後半に世界一の物価水準に達し、1人あたりGDPも高い水準でしたが、物価比率の下落と共に1人あたりGDPも下落しています。日本は現在では、先進国の中で普通の国となっています。

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126 日本の物価比率とは? - 海外との相対的な物価の変化

日本は1995年頃、極めて高い物価比率に達しました。その後デフレによる経済停滞と共に、国際的な物価比率も下落しています。直近では先進国の中でも中程度の水準まで落ち込み、普通水準の先進国となっています。

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