日本の経済統計と転換点
055 支出を増やしているのは誰? - 政府の消費支出増加

GDPの支出側の項目を時系列データで可視化する事で、日本の誰がお金を使わなくなったのかを整理してみます。1997年を機にGDPが停滞していますが、主に家計消費が停滞したこと、総資本形成が減少し、政府最終支出を相殺していることが考えられそうです。日本が成長軌道に戻るためのヒントが浮き上がってきます。

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054 大手企業でも半分が赤字!? - 欠損法人の大幅増加

日本の企業の7割が赤字という驚きの結果が明らかとなりましたが、今回は更に企業規模別にどのような状況か見ていきます。零細企業で8割、中規模企業で7割、中堅・大企業で5割もの企業が赤字である事が確認されました。大企業ですら半分は赤字であるという事は非常に憂慮すべき状況ではないでしょうか。日本企業のビジネスに何か異変が起きているようです。

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日本の経済統計と転換点
053 企業の7割が赤字って本当? - バブル崩壊後の企業の変調

日本の企業のうち約7割が赤字経営となっています。これが当たり前となっている状況ですが、他の国でもこれが普通なのでしょうか。”利益”という言葉よりも”赤字”という言葉に、親近感を抱きやすい国民性もあるのかもしれませんが、日本の赤字企業数は異常な水準です。ここにも日本経済の大きな負の側面がみられると思います。

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052 仕事熱心な日本人はどこへ? - エンゲージメント調査結果

日本人は真面目で仕事熱心というイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。幸福度は低い日本人ですが、仕事に対するモチベーションは高いのではないかと思います。今回は、仕事や会社への熱意を示すエンゲージメントについての調査結果を取り上げます。日本人労働者のエンゲージメントは意外な順位でした。。

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051 日本の繁栄度の意外な順位 - 際立つ社会資本の弱さ

国連の幸福度ランキングでは残念な結果でしたので、別な視点から繁栄度についての国際ランキングを取り上げてみます。経済的な繁栄度、安全保障、健康、社会資本など、日本を繁栄から遠ざける要素とはなんでしょうか。

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050 日本人は幸福か!? - 幸福度と寛容さが低評価

国年のWorld Happiness Reportから、日本人の幸福度について考えます。経済的な豊かさだけではなく、ポジティブさ、他者への寛容さ、社会的な支援の程度などを総合的に見て、日本人は果たして幸福と言えるのかを数値として見てみましょう。

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049 自動車産業の資産と投資 - 国内の設備投資は停滞!?

日本の自動車産業のストック面や設備投資について確認してみました。設備投資はアップダウンしつつ停滞が続いていて、資産のうち有形固定資産が増えていないようです。一方で投資有価証券は右肩上がりに増え続け、純資産の嵩上げに大きく寄与しているようです。

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048 自動車産業の変化 - 国内事業の生産性と給与水準

日本の自動車産業の推移について、法人企業統計調査の内容を確認してみました。労働者数はやや目減りしているながらも、生産性や給与水準が高く、10兆円規模の産業となっているようです。

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047 自動車生産のグローバル化 - 生産・販売・輸出の推移

自動車の生産台数の推移を眺めてみます。日本は国内販売が縮小しつつ、国内生産も減少しています。一方で海外生産は加速していて、近年では国内生産の2倍以上の規模に達しています。

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日本の経済統計と転換点
046 安くなったエンジニア - 格差の小さい日本特有の賃金体系

JETROの投資関連コスト比較調査の結果から、2004年と2018年の変化について、ワーカー、エンジニア、中間管理職の月額賃金を比較します。ワーカーに対して、エンジニアや中間管理職など職級が上がるほど賃金が下落する日本の特徴が明らかになります。

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