日本の経済統計と転換点
139 日本の家計支出は平均的? - 家計最終消費支出の国際比較

日本の家計最終消費を「1人あたり」や「対GDP比」で見ると、先進国では平均並みである事がわかります。北欧のように高福祉高負担でも、アメリカのように家計消費が経済を牽引するわけでもない、中途半端な立ち位置ですが、それ故にバランスが取れているとも言えるのかもしれません。

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138 政府支出を比較してみる! - 公的需要の国際比較

政府の公的需要を可視化して見ます。日本では政府最終消費支出と総固定資本形成 公的を合わせて公的需要として集計しているため、その区分に合わせてOECDのデータで国際比較をしてみます。日本は政府支出は他国並みと言えそうです。

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137 政府の消費支出は多いのか? - 国際比較で見る支出水準

政府の消費支出は社会保障費用の増大に伴って増えているようです。国際比較をしてみると、元々の水準が他の主要国と比べて低めだったのが、近年になり他国並みにまで増えてきた、というのが実情のようです。

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136 日本は先行投資しすぎたのか? - 総資本形成の国際比較

経済全体への投資とも言える、総資本形成は日本は2000年代中頃まで極めて高い水準を維持していました。その後停滞と共に、他国に追いつかれ、現在は平均並みまで落ち込んでいます。タイミング的に投資が先行し、成長率が一時期に高まりすぎたとも見えますが、その後の停滞と共にその効力も薄れてきているように見えます。

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135 日本の建物や構築物は多い? - 建造物投資の国際比較

日本の公共投資は、ピークから減少し停滞しています。国際比較をしてみると、バブル期までは日本の公共投資は他国よりも極めて高い水準を誇っており、その後減少して他国並みに落ち着いてきている事が理解できます。公共投資が多すぎたのか、地理的条件などから適正規模だったのが削減されたのか、解釈の難しいところです。

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134 日本の設備投資は少ない? - 機械・設備投資の国際比較

日本の設備投資は、ピークから減少して停滞していますが、他の先進国と比較してみると様相は異なるようです。実は、1980年代から日本は極端に設備投資を増やし、高い水準で推移しているとも見て取れます。過剰な設備を抱えたために、値下げ合戦になってデフレになっている側面もあるのかもしれません。

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132 家への支出が減った日本 - 住宅投資の国際比較

日本人は住宅購入にお金を使わなくなったようです。1人当たりの支出額で見ても、対GDP比でも減少傾向が続きます。このような傾向は先進国でも日本だけのようです。日本は先進国で住宅購入にかける支出は既に下位のレベルとなっています。

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131 日本の特殊な住宅事情? - 1戸あたり建築費用の停滞

日本は新設住宅の戸数がピークから半減しています。金額面での変遷も追ってみると、やはりピークから半減近くまで落ち込んでいることが分かります。他の先進国では、住宅購入の支出は増えているので、このような状況はやはり日本だけの特殊事情と言えそうです。

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129 日本の物価 - モノが高くサービスが安い

日本の物価比率は、民間の消費だけではなく、政府サービスや機械設備などの物価についても考慮されています。機械設備は価格が下がっているようですが、建設はむしろ大きく価格が上がっています。需要に対して大きく供給が減っている分野という事なのかもしれません。

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128 日本の物価は高い? - 意外と高い日本の食べ物

1990年代に世界一の水準だった日本の物価比率は、長引くデフレと共に先進国の標準並みに落ち着いてきました。その中で、私たちの日常生活に身近なものでは、食品がかなり高い水準のようです。また、娯楽・文化や通信についてはむしろ価格が上がっているようです。

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