日本の経済統計と転換点
159 生産性が低い日本? - 労働生産性の国際比較

先進国の労働生産性について、改めて長期データを振り返ってみます。日本は1980年代のバブル前までは引く労働生産性でしたが、バブル期で労働生産性は急激に高まり、その後停滞します。ただし、絶頂期でも1時間当たりの労働生産性は十分に高くなく、当時の好調な経済が労働者の長時間労働に支えられていたことがわかります。

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085 先進国の経済成長の特徴 - 日本経済の特殊性

GDP、家計最終消費支出>労働生産性、平均賃金>消費者物価指数(CPI)という順番で経済成長していく先進国型の経済成長の標準型が、G7だけでなく他の高成長国でも当てはまるのか確認してみます。韓国、スウェーデン、メキシコ、ギリシャについての経済成長の形を可視化してみます。

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084 経済成長の共通点とは - GDP > 給与・生産性 > 物価

日本経済の転換点となった1997年を起点にして、G7各国のGDP、家計最終消費支出、労働生産性、平均給与、CPI、1人当たりGDPの成長率を比較します。主要国の経済成長の特徴として、GDP、家計最終消費支出>労働生産性、平均所得>CPIという特徴が見えてきました。これに対して日本経済のカタチについても可視化します。

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083 先進国から滑り落ちる日本? - 長期停滞の行きつく先とは

1人当たりGDP、消費者物価指数、労働生産性それぞれについて、日本の転換点となった1997年からのG7各国の成長率を可視化します。そして、唯一成長していない日本が他の主要国同様に成長したと仮定した場合の、あったかもしれない推移を可視化してみます。日本はこの20年程でとんでもなく大きなものを失ってきたようです。

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075 値付け感に見る経営者の責任 - 安さばかりが価値なのか?

日本のビジネスはとにかく値付けが安いです。それは平成時代を通じてデフレが続いたことと、安く大量に仕入れて、安く大量に売るというビジネスが「成功モデル」として定着してしまったためでしょう。
そしてこのようなビジネス観があらゆるビジネスの根底となり、「安くなくては売れない」という強迫観念となっています。

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018 仕事の価値はいくら? - 付加価値と業務の棚卸

皆さんの「労働」は、企業経営者やお客様にとってどれくらいの価値があるのでしょうか。
「平均所得」や、「労働分配率」、「実労働時間」から、日本人の労働者の平均的な「付加価値」と「労働生産性」を計算していきます。OECD各国との比較も行い、日本の労働者がどれだけ安いのか可視化します。

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008 はたして日本は先進国か - 先進国平均未満の現在地

バブルチャートを使って、1人あたりGDPと平均給与の関連性を可視化してみます。1990年代は、先進国の中でも高い水準を誇った日本ですが、停滞が続く中で中程度の立ち位置へと変化してしまっているようです。

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007 「日本は生産性が低い」は本当? - 付加価値生産性の国際比較

OECDの統計データから、日本の労働者の平均所得が低い水準で停滞、凋落してしまった事がわかりました。それでは、日本人労働者の仕事の質はどうでしょうか。日本人は労働者の質が高いと言われます、その指標となる生産性についてフォーカスしてみます。

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