028 材料:鉄系材料 - 板材の規格
1. 板金加工で一般的な板材
鉄系材料は、機械・装置の部品などで最も一般的な材料と言えます。
基本的に板材は板金加工が施され、カバーやブラケットなどの部品として利用されます。
板厚や規格の大きさなどもある程度決まっていますので、設計時に押さえておくと便利ですね。
幅と長さについては、一般的に次のような規格の大きさで流通しています。
規格 | 読み方 | 幅 [mm] | 長さ [mm] |
---|---|---|---|
3x6板 | サブロク板 | 914 | 1,829 |
4x8板 | シハチ板 | 1,219 | 2,438 |
5xc10板 | ゴットー板 | 1,524 | 3,050 |
2. 材料の種類
鉄系材料の板材で一般的な材質はSS400です。
SS400は様々な厚みで流通していますが、板金加工用としてはむしろ圧延鋼材(SPCCやSPHC)が良く用いられます。
電気亜鉛メッキ鋼板(SECC、いわゆるボンデ鋼板)も良く利用される板材ですね。
種類 | 材質 | 板厚 |
---|---|---|
一般構造用圧延鋼板 | SS400 黒皮、酸洗 | 3.2, 4.5, 6.0, 9.0, 12, 16, 19, 22, 25 (28, 32, 36, 38, 40, 45, 50, 55, 60, 65) |
熱間圧延軟鋼材 | SPHC 黒皮、酸洗 | 1.6, 2.3, 3.2, 4.5, 6.0 |
冷間圧延軟鋼材 | SPCC ミガキ | 0.5, 0.6, 0.8, 1.0, 1.2, 1.6, 2.0, 2.3, 3.2 |
電気亜鉛メッキ鋼板 (ボンデ鋼板) | SECC | 0.6, 0.8, 1.0, 1.2, 1.6, 2.3, 3.2 |
幅、長さ方向はほとんど規格が統一されていますが、板厚は材質によって様々です。
ただし、厚みの刻み方は似ていますので、覚えておくと良いでしょう。
機械部品の設計や製作に関するお問い合わせは、お気軽に下記お問い合わせ先よりご連絡ください。
株式会社小川製作所
取締役 小川真由
< 筆者紹介 >
2004年慶應義塾大学大学院修了後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)の航空宇宙カンパニーに入社し新規航空機の開発に携わる。5軸加工を中心とした精密機械加工業者での修行を経て、株式会社小川製作所に合流。
製缶・溶接・研磨加工、精密機械部品の製造・供給、機械設計・開発支援の3つの事業を手掛ける。WEBメディアを中心に、情報発信も積極的に行う。2024年よりNews Picksのプロピッカーとしても活動。
<主なWEBメディア掲載実績>
ミスミmeviy: 製造現場から褒められる部品設計の秘訣
ミスミmeviy: 中小企業経営から学ぶ生産性向上の秘訣
ITmedia MONOist: ファクトから考える中小製造業の生きる道
ITmedia MONOist: イチから分かる 楽しく学ぶ経済の話
ITmedia MONOist: 小川製作所のスキマ時間にながめる経済データ
News Picks: 中小企業の付加価値経営
note: 日本の経済統計と転換点
<SNS>
X(Twitter): https://x.com/OgawaSeisakusho
News Picks: https://newspicks.com/user/9405124/
Facebook: https://www.facebook.com/ogawatech2015
LinkedIn: https://www.linkedin.com/company/90400411