測定: 外側マイクロメータの特徴と使い方

1. マイクロメータとは
この記事では外側マイクロメータの特徴や使い方について解説します。
精密部品加工の製作や測定に必須なのが、精密測定を可能とするマイクロメータです。
マイクロメータはノギスなどでは測定の難しい0.001mm(1000分の1mm)単位での測定が可能な精密測定器具です。
マイクロメータの機構を応用したものに、外側マイクロメータや内径マクロメータ(ホールテスト)などがあります。
通常の測定器具では0.01mm単位までの測定精度が標準的ですが、マイクロメータはさらに1桁精密な測定ができる事が特徴です。
嵌め合い部分など精密さの必要な個所は、マイクロメータでの測定が必須となりますね。
製造や検査に関わらない人でも、マイクロメータの使い方は是非マスターしておきたいところです。
ここでは、マイクロメータの代表的な測定器具である外側マイクロメータについて解説します。

外側マイクロメータは、測定面に対象部分を挟んで、その外側寸法を測定する測定器具です。
各部の名称と機能は次の通りです。
アンビル : 対象物を挟み込み、測定の基準面となります
スピンドル: シンブルの回転に合わせて伸縮し、アンビルとの間で対象物を挟み込みます
シンブル : 回転させることでスピンドルを伸縮させます
ラチェット: 精度の良い測定のために、測定物に適度な測定圧を加えます
2. 外側マイクロメータの使い方
① 測定面の清掃
外側マイクロメータメータは0.001mm単位で測定する非常に精密度の高い測定器具ですので、まずは測定面に異物が無いか確認し、きれいに拭き取ります。
② 測定精度の確認(日常点検)
次に、ブロックゲージなどの寸法精度が保証されている対象を測定し、測定精度の確認をします。
測定精度が規定値(例えば±0.002mm以内など)を超えていれば、測定面の見直しや室温・物温の確認をして、再度測定します。
それでも規定値を超えている場合は、測定器メーカーへの公正や修理依頼をします。
③ 対象物の測定
対象物を測定します。
正しい姿勢で対象物を測定面で挟み込み、シンブルを回転させスピンドルの端面を近づけます。
十分に近づいたら、ラチェットを回転させて接触させていきます。
「カチッ」と鳴ったら、そこから更にラチェットを3~5回転回します。
測定値を読み取ります。
デジタル表示であればそのまま表示器に示された数値を読み取りますが、アナログ式の場合は、以下のような方法で数値を読み取ります。
3. 寸法の読み方
近年ではマイクロメータもデジタル表示のモノが多く使われていますが、製造現場などではアナログ式も使われています。
アナログ式の読み方を覚えておくと、製造現場などでも役立ちますので、是非覚えておきましょう。

測定した結果、上記のような状態になっていたとします。
この時に、読み取るのは次のような手順です。
① 0.5mmの目盛を読み取る → 5mm
② 0.01mmの目盛を読み取る → 0.35mm
③ 0.001mmの目盛を読み取る(0.01mmの目盛と一致する線) → 0.008mm
④ ①~③を合計した数値が測定値となる
→ 5 + 0.35 + 0.008 = 5.358mm
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株式会社小川製作所
取締役 小川真由
< 筆者紹介 >
2004年慶應義塾大学大学院修了後、富士重工業株式会社(現、株式会社SUBARU)の航空宇宙カンパニーに入社し新規航空機の開発に携わる。5軸加工を中心とした精密機械加工業者での修行を経て、株式会社小川製作所に合流。
製缶・溶接・研磨加工、精密機械部品の製造・供給、機械設計・開発支援の3つの事業を手掛ける。WEBメディアを中心に、情報発信も積極的に行う。2024年よりNews Picksのプロピッカーとしても活動。
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ミスミmeviy: 中小企業経営から学ぶ生産性向上の秘訣
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