日本の経済統計と転換点
250 高齢者が働く日本 - 高齢世代の就業率・失業率

65歳以上の高齢世代について、就業率や失業率を国際比較してみます。日本は高齢化が最も進む先進国ですが、高齢世代の就業率が高く、労働者に占める高齢世代のシェアは極めて高い水準です。働く高齢者が多い国という特徴があるようです。

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233 可処分所得の少ない日本人 - 中央値の国際比較

等価可処分所得について各国比較をしてみます。中央値で見ると、やはり日本は1990年代に先進国で高い水準に達していましたが、その後停滞と共に中位にまで後退しています。直近ではOECD37か国中21位の水準です。

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212 過去の資産が多いだけの日本? - 家計の金融資産国際比較

家計の金融資産について、他国との比較をしてみます。1人あたり(平均)で見ると、日本は1997年の高水準と比較すると36か国中11番目と順位を下げてはいますが、先進国で高い水準ではあります。ただし、労働者の平均収入が減っていますので今後はさらに順位を下げる可能性が高そうです。

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204 雇用者の稼ぎと分配 - 生産性・給与水準・分配率

雇用者1人あたりの付加価値と雇用者報酬について計算し、分配率を比較してみました。
日本はどちらも低めの水準に立ち位置を変化させていますが、分配率は比較的高めの水準のようです。

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202 給与水準の高い産業とは? - 雇用者1人あたり雇用者報酬

主要国の産業別雇用者1人あたり雇用者報酬を自国通貨建てでグラフ化してみました。情報通信業と金融保険業の給与水準が高く、工業が続くという共通の特徴が見えます。アメリカでは専門サービス業が、イギリス、イタリアでは金融保険業が極端に高い水準というのも特徴的です。

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199 労働者数で見る産業の変化 - 産業別労働者数シェア

主要国の産業別労働者数について、各国でのシェアを比較していきます。自国の得意な産業を生かしつつ、公共性のある産業のシェアを増大させている状況が見て取れます。一方日本は産業構造が中途半端で、特に一般サービス業のシェアが高い事が特徴的です。

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198 労働者が増える産業とは? - 産業別労働者数の推移

主要国の産業別の労働者数について比較します。公務・教育・保健という公共性のある産業や、専門性の高い専門サービス業などの労働者数が共通して増えていて、工業や建設業が停滞あるいは減少している状況がわかります。

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195 公共的な産業への転換 - 産業別GDPシェア

GDPの産業別シェアについてイタリア、カナダ、韓国などについても比較してみます。公共性や専門性の高い事業で成長していくアメリカやイギリス、フランス、工業という強みを維持しながら産業の転換が進む韓国、ドイツといった特徴が見えてきます。一方、日本は両者の中間的な状況で、経済を転換していく上でどのような産業で成長していくのか、微妙なバランスの状況と言えそうです。

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194 先進国の産業構造の変化 - 産業別GDPシェア

主要国の産業別GDPのシェアについて着目してみます。アメリカ、イギリス、降らすなどの主要国では、工業のシェアが低下し、公務・教育・保健や専門サービス業のシェアが増大していて産業構造の変化が見て取れます。一方工業国のドイツは最大産業工業のシェアを維持しています。日本にとっての適切な産業構造について再考する転機かもしれません。

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192 日本企業は過剰投資だった? - その他の建物・構築物の比較

企業の固定資産のうち、工場や研究所などの「一般建造物」について国際比較をしてみます。日本企業は1990年代半ばに極めて高水準となりました。実はこの時人口が3倍のアメリカよりも多かったようです。当時の借入金の水準なども踏まえれば、実力値以上に過剰投資をしてしまっていたという見方もできるかもしれません。

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