日本の経済統計と転換点
073 ストックから見る日本経済 - 相互に影響しあう関係とは?

日本銀行の資金循環統計より明らかとなった、家計、企業、政府、金融機関、海外の特徴をまとめ、日本では本来増えているはずの家計と企業の負債が停滞している事がわかりました。その結果、家計の金融資産が異常とも言える程増大しています。一方で、労働者の貧困化が進んでいます。この謎は一体どのように解釈すればよいのでしょうか。

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072 金融機関の役割って何? - 各主体の金融活動の記録

日本銀行の資金循環統計データより、金融機関の金融資産と負債の推移を可視化します。企業や家計が借り入れを増やさない事で、金融機関としては貸し出しが停滞しています。その代わり対外証券投資を増やしている状況ですが、それ以外にも金融機関の担う役割が見えてきました。

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071 海外という特異な経済主体 - 日本への負債を増やす存在

日本銀行の資金循環統計データより、経済主体の一つ「海外」に着目し、その金融資産と負債の推移を可視化します。現在海外は、日本の企業や金融機関にとって投資先となっていて、負債を増やさない企業や家計に代わる負債の担い手となっています。「自己実現的な経済衰退を続ける日本」の在り方を見直すべき示唆があるように思います。

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070 政府の負債はなぜ増える!? - 実は金融資産も意外と多い

日本銀行の資金循環統計データより、日本政府の金融資産と負債の推移を可視化してみます。一方的に負債の増え続ける政府ですが、その意味や役割とは何でしょうか?負債を増やさない企業や家計に代わって、政府が負債を増やしている構図が浮き彫りになります。

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069 負債が増えない日本企業 - 借入はむしろ減少!?

日本銀行の資金循環統計データから、企業の金融資産と負債について着目してみます。資本主義経済において、まずは企業が借り入れを増やし、投資を行って生産性や付加価値を高め、利益を上げて、分配するという構図のはずですね。この分配の中に、従業員への所得増加があるはずですが、日本の企業の場合はどうでしょうか?

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068 実は増えてる家計の資産 - 低所得化でも豊かになってる!?

日本銀行の資金循環統計データから、家計の金融資産について可視化してみます。貧困化の進む労働者ですが、家計としては右肩上がりに資産、純金融資産が増大しています。これだけの資産が増加しているのであれば、何故家計消費が停滞するのでしょうか?家計の不思議について、まずは現状の把握をしてみましょう。

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067 お金は誰の手元にある? - 増え続ける家計の金融資産

日本銀行の資金循環統計データから、家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体ごとに、どこに金融資産が集まっているのかを可視化してみます。日本の労働者は貧困化が進んでいますが、実は家計の純金融資産は右肩上がりに増大していることが分かりました。労働者は貧困化し、家計は豊かになるという不思議な状況です。

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066 過剰設備は解消されるか - 製造業の生産設備は多すぎる?

日本銀行の短観データから、生産・営業用設備についての過不足感を可視化します。特に製造業では長年、慢性的に設備過剰であったことが分かります。過剰な設備とは、過剰な生産能力ともなりますから、過当競争により値段を下げようというマインドが働くのではないでしょうか。このような所にもデフレの要因が潜んでいそうです。

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065 日本企業の資金繰り事情 - 貸したい銀行と借りない企業

日本銀行の短観データから、企業の資金繰りや、金融機関の貸出態度について可視化します。金融機関から融資を受けやすい状況が続いているにもかかわらず、中小企業では資金繰りが厳しい状況が続いています。

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064 日本は人手不足って本当? - 実は製造業は人員過剰気味

日銀の短観データより、雇用人員DIを可視化します。企業規模や業界別に、景気と人員の過不足感の関係が見えてきます。特に大企業製造業では、人員の過剰感が大きく、今後のリストラの加速が懸念されます。

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