日本の経済統計と転換点
248 日本は「失業率」の低い国?

男女別の失業率についてOECD各国の水準を比較してみました。日本は男性も女性も先進国の中でかなり低い水準です。ただし、近年ではドイツや韓国とは比較的同じくらいになります。

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240 日本の「社会支出」は十分か?

再分配や格差、貧困とも関連の深い社会支出について、各国比較をしてみます。日本は高齢化の割には高齢者への社会支出がそれほど多くなく、総額の対GDP比は先進国の中で中程度となります。負担と給付の再分配のバランスは改善の余地がありそうです。

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日本の経済統計と転換点
239 日本の「再分配」は不十分?

各国の全体の所得格差(ジニ係数)と貧困率について比較してみます。日本は比較的低所得な高齢者の割合が多い事もあり、全体としての所得格差や貧困率は再分配前から高めの水準です。再分配によりある程度改善は出来ていますが、再分配後の水準もかなり高く、課題がありそうです。

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日本の経済統計と転換点
238 高齢世代の「格差と貧困」

高齢世代の所得格差(ジニ係数)と貧困率について、各国比較してみます。日本は高齢世代の再分配後の格差が先進国でも大きく、貧困率も高い国という事になります。再分配の考え方や方法に改善の余地がありそうです。

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237 「貧困率」の高い日本の現役世代

現役世代の貧困率について、当初所得と再分配後の比較をしてみます。日本は当初所得では貧困率は小さい方になりますが、再分配後には貧困率が高い国になります。また、貧困の深さを表す貧困ギャップも大きいようです。

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236 「所得格差(ジニ係数)」って何?

現役世代の家計の所得格差を表すジニ係数について着目します。日本は再分配前の市場所得では格差の小さい国ですが、再分配の寄与が小さく再分配後の可処分所得では所得格差が比較的大きい国となるようです。

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115 企業規模と「給与格差」

中小零細企業や大企業の男性労働者の所定内給給与についての格差にフォーカスしてみます。同一規模内、企業規模間で、殆どの年齢層で格差が広がっているようです。特に中小零細企業や働き盛りの40代では給与の減少割合が大きいながらも格差が開いています。

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113 男性の「低所得化&格差拡大」

男性労働者と女性労働者について、より実感地に近い所定内給与の中央値をグラフ化します。男性労働者はほとんどの年齢層で給与中央値が下がり貧困化が進んでいます。また第1四分数と第3四分位数の比として表せる格差を表す指数でも、殆どの年齢層で格差が拡大している事がわかります。男性労働者は貧困化し、格差拡大が進んでいます。

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107 「最低賃金」と所得格差

最低賃金を所得格差(平均値、中央値)との比率で表した最低賃金比率を国際比較してみました。日本は、最低賃金比率は先進国最低レベルです。そして、最低賃金比率と格差の相関をまとめてみると、ある傾向が見えてきます。日本経済が停滞する要因が、このようなところでも確認できます。

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104 「格差」と経済成長の関係とは?

OECD各国の所得分布と、平均所得、平均所得の成長率を一つのバブルチャートに表現してみました。日本やイタリアのように格差が小さく経済が停滞している国もあれば、格差も経済成長も大きいアメリカや韓国のような国もあります。格差が最も小さいスウェーデンも経済成長している点も興味深いですね。

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