日本の経済統計と転換点
252 「資金過不足」って何?

日本銀行の資金循環統計より、フロー面の金融取引について共有します。主体ごとの金融取引を見ると、バブル・バブル崩壊から、2010年頃にかけての期間で挙動が大きく変わり、特に企業の変質が大きいことが見て取れます。

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日本の経済統計と転換点
251 「資金循環」って何?

日本銀行の資金循環の概要と、ストック面の金融資産・負債残高について取り上げてみます。金融資産を増やす家計に対して、負債を増やし続ける主体が日本の場合企業から政府と海外に変化している様子がよくわかります。

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日本の経済統計と転換点
073 「ストック」から見る日本経済

日本銀行の資金循環統計より明らかとなった、家計、企業、政府、金融機関、海外の特徴をまとめ、日本では本来増えているはずの家計と企業の負債が停滞している事がわかりました。その結果、家計の金融資産が異常とも言える程増大しています。一方で、労働者の貧困化が進んでいます。この謎は一体どのように解釈すればよいのでしょうか。

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072 「金融機関」の役割って何?

日本銀行の資金循環統計データより、金融機関の金融資産と負債の推移を可視化します。企業や家計が借り入れを増やさない事で、金融機関としては貸し出しが停滞しています。その代わり対外証券投資を増やしている状況ですが、それ以外にも金融機関の担う役割が見えてきました。

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071 「海外」という特異な経済主体

日本銀行の資金循環統計データより、経済主体の一つ「海外」に着目し、その金融資産と負債の推移を可視化します。現在海外は、日本の企業や金融機関にとって投資先となっていて、負債を増やさない企業や家計に代わる負債の担い手となっています。「自己実現的な経済衰退を続ける日本」の在り方を見直すべき示唆があるように思います。

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070 「政府の負債」はなぜ増える!?

日本銀行の資金循環統計データより、日本政府の金融資産と負債の推移を可視化してみます。一方的に負債の増え続ける政府ですが、その意味や役割とは何でしょうか?負債を増やさない企業や家計に代わって、政府が負債を増やしている構図が浮き彫りになります。

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069 「負債」が増えない日本企業

日本銀行の資金循環統計データから、企業の金融資産と負債について着目してみます。資本主義経済において、まずは企業が借り入れを増やし、投資を行って生産性や付加価値を高め、利益を上げて、分配するという構図のはずですね。この分配の中に、従業員への所得増加があるはずですが、日本の企業の場合はどうでしょうか?

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068 実は増えてる「家計の資産」!?

日本銀行の資金循環統計データから、家計の金融資産について可視化してみます。貧困化の進む労働者ですが、家計としては右肩上がりに資産、純金融資産が増大しています。これだけの資産が増加しているのであれば、何故家計消費が停滞するのでしょうか?家計の不思議について、まずは現状の把握をしてみましょう。

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067 「お金」は誰の手元にある?

日本銀行の資金循環統計データから、家計、企業、政府、金融機関、海外の経済主体ごとに、どこに金融資産が集まっているのかを可視化してみます。日本の労働者は貧困化が進んでいますが、実は家計の純金融資産は右肩上がりに増大していることが分かりました。労働者は貧困化し、家計は豊かになるという不思議な状況です。

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